AWSのLightsailでプランのアップグレードをしてみた。

Lightsailでプランのアップグレードをしてみました。5ドルのプラン(500Mメモリ、20Gディスク)から、7ドルのプラン(1Gメモリ、40Gディスク)に変更します。

変更前の Amazon Linux 2023 のリソース状況です。

まずは、稼働しているインスタンスを停止させます。管理コンソールからインスタンスの停止を行います。

「インスタンスを停止しますか?」のダイアログが表示されるので停止を押下します。ダイアログにも書いてあるとおりインスタンスを停止しただけでは課金されてしまうため、プランの変更が終わったらインスタンスは削除するようにします。

インスタンスが停止したら停止したインスタンスをクリックします。

スナップショットタブから「スナップショットの作成」をクリックします。

スナップショットに名前をつけて作成をクリックします。名前は自動で生成されていますので、任意で変更可能です。

スナップショットの作成が始まります。少しだけ待ちます。

スナップショットの作成ができたら、右側の縦の点線をクリックします。

リストが表示されるので「新規インスタンスの作成」を選択します。

新規インスタンスの選択画面になりますので、任意のプランを選びます。今回は7ドルのプランにしました。

画面の下部に移動してインスタンスに名前をつけます。「インスタンスの作成」を押下します。

新しいインスタンスが作成されます。新しいインスタンスは保留中の状態です。古い方のインスタンスをクリックします。

ネットワーキングタブからIPアドレスのデタッチを行います。デタッチをクリックします。

「デタッチしますか?」の確認のダイアログが出ますので「デタッチします」を押下します。

新しいインスタンスのほうのネットワーキングタブを選択します。「静的IPをアタッチする」をクリックします。

静的IPをアタッチする画面が出ますので、古いインスタンスに紐づけていた静的IPを選択します。アタッチを押下します。

静的IPがアタッチされましたと表示されたら「続行する」を押下します。

ファイアウォールの設定ですが、デフォルトに戻っているので追加するものがあれば必要に応じて追加をします。

新しいインスタンスに静的IPをアタッチすると、インスタンスは実行中になるようです。SSHで接続可能になっているため接続を確認します。初回接続のときはクライアント側の known_hosts ファイルには新しいインスタンスのフィンガープリントはありませんので、接続を続行してもよいかのメッセージ(以下)が出ます。yesとすれば続行できます。

The authenticity of host ‘xxx.xxx.xxx.xxx’ can’t be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:・・・.
Are you sure you want to continue connecting(yes/no[fingerprint])?

新しいインスタンスでリソース状況を見てみました。メモリ、ディスクとも増えています。ただメモリのavailableが少ないのは気になります。

メトリクスグラフを見てみると、問題はなさそうです。

新しいインスタンスでの正常稼働が確認できたら、古いインスタンスは削除しておきます。古いインスタンスの右側の縦点線をクリックして削除を選択します。

古いインスタンスの表示がなくなれば完了です。

スナップショットですが、課金対象(1GB/月 あたり0.05 USD)であるため不要であれば削除します。スナップショットタブを選び、表示されているスナップショットの右側の縦点線をクリックして、スナップショットの削除をしておきましょう。

AL2023(Amazon Linux 2023)にnginxをインストールしてみた。

AL2023(Amazon Linux 2023)にnginxをインストールしてみました。nginxをインストールするにはリポジトリの登録から行います。/etc/yum.repos.d 配下に nginx.repo ファイルを作成して以下の内容を記載します。Stable版とMainline版では記載内容が異なります。作業はrootユーザーで行いました。

# cd /etc/yum.repos.d
# vi nginx.repo

Stable版の記載内容


[nginx-stable]
name=nginx stable repo
baseurl=http://nginx.org/packages/amzn/2023/$basearch/
gpgcheck=1
enabled=1
gpgkey=https://nginx.org/keys/nginx_signing.key
module_hotfixes=true
priority=9

Mainline版の記載内容


[nginx-mainline]
name=nginx mainline repo
baseurl=http://nginx.org/packages/mainline/amzn/2023/$basearch/
gpgcheck=1
enabled=0
gpgkey=https://nginx.org/keys/nginx_signing.key
module_hotfixes=true
priority=9

僕はStable版のほうで作業を進めました。Mainline版でもテストは十分されているようなので、最新のものが良い場合はMainline版で良いかと思います。

記載ができたら yum info nginx でパッケージの内容を確認します。

# yum info nginx

以下が2024年6月時点のStable版のものです。バージョンは 1.26.1 のものがインストールされます。

それでは、yum install nginx でインストールを行います。

# yum install nginx
 :
(インストールログは省略)
 :

途中でGPG鍵のインポートについての確認を求められます。GPG鍵の受入れを求められたら、フィンガープリントが 573B FD6B 3D8F BC64 1079 A6AB ABF5 BD82 7BD9 BF62 と一致することを確認し、一致する場合は受入れます


 :
GPG 鍵 0x7BD9BF62 をインポート中:
 Userid     : "nginx signing key <signing-key@nginx.com>"
 Fingerprint: 573B FD6B 3D8F BC64 1079 A6AB ABF5 BD82 7BD9 BF62
 From       : https://nginx.org/keys/nginx_signing.key
これでよろしいですか? [y/N]: y
鍵のインポートに成功しました
 :

やってみたところ3つの鍵の受入れの確認がありました。すべて受入れても問題はないかと思いますが。

インストールが完了したらバージョンの確認をしてみます。

# nginx -v
nginx version: nginx/1.26.1

これで準備が整いましたのでnginxを起動させます。

# systemctl start nginx

ウェブブラウザから「http://nginxのIPアドレス」のURLを入力してnginxにアクセスします。以下の画面が表示されればnginxは稼働しています。

もしブラウザから繋がらない場合は、ファイアウォールが遮断していないかを確認してみてください。