ubuntu24.04LTSにFlatpak版のpintaをインストールしてみた。

ubuntu24.04LTSにFlatpak版のpintaをインストールしてみました。

snap版にもpintaはあるのですが画像へのテキスト挿入の際、インプットメソッドにfcitx5を使用していると日本語入力ができないからです。iBusの場合は問題ありません。デフォルトのインプットメソッドはiBusであるため普通は影響を受けないのですが、僕はfcitx5に変えていることもあり影響を受けました。

snapの場合(サンドボックスで動く場合)iBusはD-Bus経由で外部からのアクセスができるのに対して、fcitx5ではソケットを使用するため外部からはそのソケットに通信が届かないようです。Flatpak版のpintaはfcitx5をサポートしています。

なお、22.04ではAPT版(debパッケージ)のpintaが提供されていましたが24.04以降はsnap版の提供のみになってしまっています。

まずはflatpakのインストールをします。


$ sudo apt install flatpak

Flathub(アプリ提供元)を追加します。


$ sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

Flatpak版のpintaをインストールします。


$ flatpak install flathub com.github.PintaProject.Pinta

アプリの情報を確認する方法です。


$ flatpak info com.github.PintaProject.Pinta

pintaの起動を確認します。


$ flatpak run com.github.PintaProject.Pinta

pintaが立ち上がリますので、一度終了します。

デスクトップにpintaのアイコンがないので再ログインもしくは再起動をします。次回からはpintaのアイコンをクリックして起動ができます。

pintaの .desktop ファイルは以下に出来ています。


/var/lib/flatpak/exports/share/applications/

ファイル名は com.github.PintaProject.Pinta.desktop です。.desktop ファイルのExecでは /usr/bin/flatpak にrunオプションをつけて実行し、pintaを起動させています。

Flatpak版のpintaは上部のメニューバーが初期設定で非表示のようなので表示するように切り替えたほうが良いです。表示させるには右上の「三」のマークをクリック ⇒ 表示 ⇒ 表示/非表示 ⇒ Menu Barにチェックを入れる ⇒ pintaの再起動 で表示されます。

Flatpakについて少し補足しておきます。Flatpakでは以下の場所にデータを保存しています。

Flatpakアプリ本体(全ユーザー)
/var/lib/flatpak/

設定・キャッシュ
~/.var/app/

Flatpakはsnapと違い手動更新です。更新のコマンドです。
$ flatpak update

Flatpakでインストールされているアプリを確認するにはlistオプションを使います。

インストールされているアプリとランタイムの表示
$ flatpak list

アプリのみの表示の場合
$ flatpak list --app

Lubuntuでの画面のスクリーンショットの撮り方

Lubuntuで画面のスクリーンショットを撮るにはScreenGrabというツールを使います。ScreenGrabはLubuntuのインストール時に含まれています。アプリケーションのグラフィックスの中にあります。

ScreenGrabの画面です。

設定する項目は少ないです。下部にある「タイプ」と「待ち時間」です。項目の設定をしてから左上の「+」を押下します。わかりづらいのですが「+」が画面のスクリーンショットを撮るボタンです。このボタンでスクリーンショットが撮れます。隣の四角(フロッピーディスクのアイコン?)をクリックして保存します。

タイプの指定により「マウスポインターを含める」、「ウィンドウの装飾を除く」、「マウスの周辺を拡大表示する」のチェックボックスが表示されます。

タイプで「画面の選択範囲」を選ん場合ですが以下のステップでスクリーンショットを撮ります。

  1. タイプで「画面の選択範囲」を選ぶ。
  2. 「+」ボタンを押下する。
  3. マウスで撮りたい部分を四角で囲む。
  4. 画面上でダブルクリックする。

待ち時間はマウスで選択が必要なものを撮るときに便利です。待ち時間を5秒後などにして、その間にマウス操作をします。例えばLubuntuのスタートメニューの選択時などです。

ubuntuでスクリーンショットを撮るツールに gnome-screenshot があります。Lubuntuでもインストールして使えます。

インストール
$ sudo apt install gnome-screenshot

gnome-screenshot はアクセサリの中にインストールされます。gnome-screenshot の画面です。

操作方法はScreenGrabとほぼ同じです。「スクリーンショットを撮る」の表記があるのでこちらのほうがわかりやすいですね。

gnome-screenshot をLubutu24.04LTSにインストールしても特に問題は出ていません。これを通常のubuntu24.04LTSにインストールした場合、キー入力で問題になるケースがあるようです。

ubuntu24.04LTSではスクリーンショットが GNOME Shell に内蔵されていて gnome-screenshot をインストールするとキーイベントの競合が起こるようです。キーイベントはPrtScなどのグローバルショートカットですが、これが他にもあるようでキー入力が全体的に不調になります。gnome-screenshot はすでに旧方式のようです。